シリコンゴムの加工と精度について

製品名称 シリコンゴムの加工と精度について
材質 シリコンゴム
概要

シリコンゴムでの製品を加工したいというお客様が増えています。シリコンゴムは医療・食品・自動車・電子機器など幅広い分野で使用されており、ご使用を検討している企業様も多いかと思いますので、シリコンゴムの加工について基礎知識を記載します。

シリコンゴムの特徴と用途

シリコンゴムとは、シリコーン樹脂を主成分とした合成ゴムで、

  • 耐熱性
  • 耐寒性
  • 耐薬品性
  • 電気絶縁性

に優れた素材です。加えて、無味無臭・無毒であることから、医療・食品・自動車・電子機器など幅広い分野で使用されています。特に高温下でも柔軟性を保てる特性から、過酷な環境下でのシール材やパッキンに最適です。加工の自由度も高く、複雑形状の成形にも対応できるため、多品種少量生産にも適しています。

これらの特性から、当社でも以下のような用途でゴム製品の加工を依頼されることがございます。

  • ●ゴムローラー(ライニング加工)
  • ●機械部品(パッキン、シール材など)
  • ●その他の特注部品

シリコンゴム加工技術の解説

シリコンゴムの加工(成型)には、以下のような方法があります:

  • 1. 押出成形:連続的に同じ断面形状を持つ製品の大量生産に適しています。パイプやチューブ、異形断面部品などに使用され、長尺物の加工に向いています。
  • 2. 加硫成形(コンプレッション/トランスファー):金型に材料を充填し加熱・加圧することで成形します。精度が高く、複雑形状や厚みのある製品に対応可能。中ロット~量産に適します。
  • 3.打ち抜き加工:シート状のシリコンゴムを金型で打ち抜く加工方法です。ガスケットやパッキンなどの薄物・平面形状の部品を効率よく製作できます。
  • 4.接着・接合加工:シリコンゴム同士や他素材との接着が必要な際に使用します。加硫接着やプライマー併用により、機密性・一体感のある仕上がりが得られます。
  • 5.注型・注入成形(LIM):液状シリコンゴムを金型に注入して硬化させる方法。微細形状や複雑構造に対応し、医療部品など高い清浄性が求められる製品に向いています。

その他、機械加工や切削加工などで、金型を使わない方法もございますが、高い精度を求める場合は金型を使った成型方法が適しています。加工方法の選択は、用途や求められる性能、ロット数、コストに応じて異なります。どの方法が最適かは当社からご提案いたしますので、是非ご相談ください。

シリコンゴムの精度について

シリコンゴム製品では、素材特有の特性により、寸法公差が金属加工品ほど厳密にはなりません。寸法公差が厳しい製品は多少の許容や図面変更が必要になる場合があります。
その中でも、以下の点を工夫することである程度の精度を実現することが可能です。

  • 金型の使用:金型を用いることで、寸法誤差を最小限に抑えることができます。金型の製造は小野ゴム工業の協力工場でも対応いたします。
  • 成形条件の最適化:素材の選定、硬度の調整、温度管理などにより品質を安定させます。
  • 検査体制の強化:検査機器や熟練した検査員による目視検査や寸法確認を行います。これにより万が一不良が発生した場合にも対応可能です。

特に寸法精度が求められる場合は、事前に十分な打ち合わせを行うことが重要です。

小野ゴム工業のシリコンゴム加工

小野ゴム工業では、豊富な経験と高度な技術を活かし、さまざまなシリコンゴム製品を提供してきました。特に手のひらサイズのゴム製品つくりに強みを持っておりますので、是非ご相談ください。

  • ●多様な加工方法に対応します(一部協力工場にて対応)
  • ●少量生産から大ロット対応まで柔軟に対応します
  • ●経験豊富なスタッフによるご相談や加工のご提案します

技術情報

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